沙希のお弁当メモリアル 「貴方からの贈り物!?」(番外編)
「from:沙希ちゃんのお弁当」


外は、夏の日差がサンサンと降注ぐ夏休み直後の昼下がり、喫茶店『未来』には、何時ものメンバーが顔を揃えていた。

竜:「好雄、どうするんだ?」
竜は、ホットコーヒー(夏なのに)を混ぜながら不意に好雄に尋ねた。

好雄:「あぁ〜、何が?」
竜:「何がじゃないだろが、明日、引越す桜井の記念品だよ」
実は明日、竜のクラスメイトでサッカー部 副キャプテンである桜井 薫君が、諸事情で奈良へと引越すことになっていた。
そこで、竜のクラスとサッカー部合同による記念品を用意することになり、クラス代表と部代表が喫茶店『未来』に集まり、相談しているところなのである。

クラス代表が、藤崎、高見、早乙女
サッカー部代表が、秋穂、虹野
と、野次馬、朝日奈とバイトの都合上い合せた風谷の7名であった。

好雄:「公人何かねーのか」
高見:「そーだな…やっぱり、寄書とか…」
藤崎:「公人、今からじゃ間に合わないわよ」
秋穂:「あの、学校の写真を取ってアルバムにするなんてどうですか?」
不意に、沙希の横でアップルタルトにぱくついていた秋穂がボソッとつぶやくとまた、食べていた。

沙希: 「あ、みのりちゃん、それ良い」
好雄: 「でもよ、今からじゃ、現像間に合わないんじゃないのか?」
竜 : 「じゃ、これで作りゃいいんじないのか」
そう言うと、竜は、姉貴が買ったばっかりのデジタルカメラを出してきた。
未来: 「そおね、それで撮ってきて、そこに置いてあるやつで、デジタルアルバムを作れば」
ちょいっと、指差したところには、キーボードが自動演奏するPCが置かれていた。
公人: 「いいんですか?未来さん」
未来: 「いいわよ。なかなか撮る機会が無くて、寝てたからね」
「有難うございます」
そう言って、皆は頭を下げた。

朝日奈:「ねね、それじゃ、移動中に食べれるように、沙希のお弁当も持たせようよ」
沙希 :「えぇ〜、何で私のお弁当なのよ」
藤崎 :「あ、それいい考えね」
秋穂 :「あ、それいいですね。虹野先輩の作るお弁当なら間違いありませんから」
沙希 :「ちょ、ちょっとまって、何でそうなるのよ〜(T^T)」
沙希の叫びとは裏腹に女性人はお弁当のメニューをあれこれと意見を出し合っていたのである。勿論、沙希の存在は既に見えていませんでした。

沙希 :(でも、彼の為なら良いかな?やっぱり、タコさんはいるわよね(^^) )

あれ、沙希ちゃん、もしかしてその気あるのかな?も、もしかして…
沙希 :「ナレーターさん、そんなこと無いです」
竜  :「さ、沙希、沙希さん?だ、大丈夫?」
沙希がいきなり大声で訳のわからないことを言ったので、流石の鈍な竜も気づき声をかけたので。
沙希 :「あはぁ、はははぁ、何でも無い。うん、何でも無いの」
沙希ちゃんちょっと変ですよ。

好雄 :「さて、俺たちは、とっと、写真を撮りに行って、準備をしようぜ」
 「あぁ、そうだな」
竜を含めた男どもは、学校の写真を撮る為に学校へ向かうことにした。
竜  :「姉貴、それじゃ、ちょっと行ってくるわ」
未来 :「はいはい、ごゆっくり、やってきてください」
沙希 :「あ、竜君、サッカー部の皆がサインボール用意するって言ってたから、それもついでに貰って来てくれないかな」
竜  :「了解、了解! じゃ、行ってくるわ」
そう言うと、竜たちは、目の前の校舎へと向かったのでした。

そして、女性人は、未来と沙希を中心に、明日のお弁当のメニューを立て、買い物へと向かったのです。
へ、何処で、調理するのかって…沙希ちゃんは自宅でしたかったのですが中華の品がある為やはり業務火力が欲しくなり、『未来』の厨房を借りることになったのでした。

時間はながれ…その夜
[虹野家]
(はぁ〜、明日でお別れなのよね。毎日頑張ってる彼が居なくなるんだよね…)
キュン
その時、沙希は胸を締め付けられる想いがしたのです。そう、何か大きな穴がぽっかりと空いたように…

(うん、決めた、根性よ!沙希)
そう呟くと沙希は机に向かい便箋を取り出し何か書き始めました。
「むにゃ、むにゃ…虹野先輩〜、素敵です」
「うん、みのりちゃんたら…ほら、風邪引くわよ」
秋穂にそっと、布団をかけ直すのでした。
て、何でみのりちゃんが虹野家に居るのかは謎ですが、この際、見なかったことにしておきましょうね。

そして、沙希ちゃんも自分の布団へと入るのでした。

翌日…
[きらめきステーション]

好雄、公人:「それじゃな、また連絡よこせよ」
桜井 :「あぁ、お前ら、しっかりやれよ(^_-)」
公人 :「や、やかましいわ〜」ボコ
桜井 :「いてーな、それじゃな」
竜  :「向こうでも頑張れよ。ほれ、クラスとサッカー部からのささやかなプレゼントだ。受け取れ」
竜は、サイン入りボールと1枚のCD-ROM(CD-R)を桜井へ手渡した。
桜井 :「本当に、ささやかだな(笑)有難う(;;)」
竜  :「おぃおぃ、そんなのでなくなよ」
そう言ったとたん、周りは笑い出していた。涙をこらえながら…

沙希:「桜井君、はい、お弁当。電車の中ででも食べて。味には保証しないけど」
沙希は黄色い包みを桜井へと手渡したので…
桜井 :「へ、本当に?う、うれしいす。感動す」
桜井くんちょっとキャラ変わってるよ。
「桜井君、元気でね」
「先輩、ぜーったい、残しちゃ駄目ですよ」
ぷるるる〜
桜井 :「あ、それじゃ、皆元気でな」
みんなの、送る言葉を背に電車へ乗りこみ、自席へと向かった。
そして、電車は滑るようにプラットホームを離れていったのです。

見送った連中はその足で、ディスニーランドへと向かってました。(おぃ

[数時間後の電車の中…]

沙希ちゃんの手作り弁当の入った、黄色の包みを空けるとそこには1通の手紙が入っていたのです。
桜井は、その手紙を空けて読みました。


 桜井くんへ
  貴方は知らないでしょうけど、私はいつも貴方を応援してきました。
  雨の日も、雪の日も毎日、練習を欠かさず努力をしていた貴方を
  いつも応援していました。
 明日、貴方は遠くへ行ってしまいますが、私はいつも応援しています。
 新たな地でも根性で頑張ってください。

 P.S.
 もし、貴方へ私の気持ちが伝わることを信じ、卒業の日に、伝説の樹の下で
 まっています。いつまでも。
                           沙希
                                               」

(に、虹野さん…)

そして、時間は流れるよ何処までも…てことで、卒業の日(おぃ

伝説の樹の下には、自分の卒業式をほって奈良からやってきた男と目に大粒の涙を浮かべて微笑む少女が幸せそうに並んでいました。

END


後書き
すげー、手抜きですはぃ。ま、罰ゲーム作品に力入れてもね(^^;
で、こんなんで良いのか?作者は感情を押さえ、ハッピーエンドへと向かわせたのだが
やっぱり、納得いかねよ〜

最後に、文句は全て、依頼者へ言って下さい。by.作者

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