はじめに…
管理人・虹野ももんが様、お誕生日おめでとうございます。
また250000アクセス達成おめでとうございます。
私としては今日(平成16年10月14日)、新橋〜横浜間に鉄道が営業を開始してから132年経った「鉄道の日」に「沙希ちゃんのお弁当」の250000アクセスを(積極的に?)踏んだ事を光栄に思います。
(常連様の中には御存知の方もいらっしゃいますよね。私が「鉄ちゃん」で、デオなな様の「第二球場伝言板〜くろがね色のベンチ」に出入りしているのを…)
ということで、250000アクセス記念としてSSを作ろうと思いました。
拙い文章ですが、宜しくお願いいたします。
なおこのSSは、「虹色の青春」をベースに、様々なエッセンスを加えております。
もしかしたら既出のものもあるかも知れませんが、その点は…(^^;)
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登場人物
虹野 沙希(にじの さき)
知る人ぞ知る、サッカー部のマネージャー。そして本編の主人公。
北見 呼人(きたみ よびと)→「私」の分身です…
「虹色」の主人公に当たる登場人物。サッカー部には途中入部し、2年の春にはレギュラーになるものの、その後様々な事があったらしい… 詩織とは幼馴染み。
藤崎 詩織(ふじさき しおり)
北見の幼馴染みでクラスメイト。とにかく才色兼備な女の子。男性に対する要求は結構高いように思えるが、幼馴染みということもあって、北見とはいろんな話をするようである。
早乙女 好雄(さおとめ よしお)
北見や詩織とはクラスメイト。「チェックだチェック!」が口癖で、何かといえば女の子の情報を聞いて回る。1つ年下の妹・優美がいる。如月 未緒に想いを寄せていく、らしい。
如月 未緒(きさらぎ みお)
虹野とは親友。あまり激しい運動をさせるとダウンをしてしまうので、普段は本を読んでいる事が多い。好雄のことを心憎からず想っているようである。
早乙女 優美(さおとめ ゆみ)
好雄の妹で、みのりのクラスメイト。好雄が女の子のことを追っかけているのは気に入らないが、決して嫌っているわけではない。北見のことを「兄の親友」として慕っている。
秋穂 みのり(あきほ みのり)
サッカー部のマネージャーで虹野や北見の1年後輩。優美のクラスメイト。あまのじゃくなところがあり、北見にいろいろと突っかかってくる。
沢渡 透(さわたり とおる)
サッカー部の部員で、みのりや優美と同級生。1年でレギュラーになるほどサッカーのセンスは良い。みのりをサッカー部のマネージャーにした張本人で、みのりに想いを寄せているようである。
伊集院 レイ
かの有名な伊集院財閥の後継者で、北見や詩織・好雄のクラスメイト。1つ年下の妹・メイがいる。学校では女生徒の人気を集めている。
…他にもいろいろといるようであるが、とりあえず以上が主な登場人物です。
それではつれづれなるままに、物語を始めます。
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虹色の想い出〜ときめきメモリアル虹野沙希編外伝〜
プロローグ 伝説の樹の下で…
ここ、きらめき高校には、
女の子なら誰もが信じる伝説があります。
「卒業の日、きらめき高校のはずれにある古い大きな樹の下で、
女の子から告白して生まれたカップルは永遠に幸せになれる…」
その伝説の樹に向かって、一人の少女が歩いていた。
水色のショートヘアーのその少女は、いつもと違う不安な気持ちを顔に出して歩いていた。
「彼、きっとあの手紙を見て、来てくれるよね…」
その顔がにわかに曇り、思わずうつむく。
「でも、もしかしたら彼、藤崎さんのこと、好きなのかな? 藤崎さんも、彼と結構いい雰囲気だったし… それに、藤崎さんも『伝説の樹』に行くって聞いた…」
そんなマイナス思考に気づき、慌てて表情を引き締める。
「ううん、そんなんじゃダメ! きっと彼、私のところに来てくれる。絶対そうだと信じてる。沙希、こんな事でめげてちゃダメだよ! 根性よ、根性! うん!」
そして空を見上げた。少女の視界に、青空の中に広がる伝説の樹が映った。
「それにしても長かったな… 何か、あっという間の3年間だったな…」
少女の頭に、きらめき高校での3年間が甦ってきた。
少女の名は虹野沙希、18歳。今日はきらめき高校の第45回卒業式、そして今日、少女はこのきらめき高校に別れを告げる…